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損をしないために
「買います」「売って下さい」とチンドン屋並みの派手な看板とのぼりの貴金属買取店。
何故、急に目にするようになったのでしょう? どれくらいの利益があるのでしょうか?
貴金属買取業界のすべてをお教えします!!
08年7月以降、減り続ける貴金属買取業者
今やどこの町にもある貴金属買取業者ですが08年1月からの貴金属相場高騰で3年間に5000軒が出店したと言われています。そしてご存じのように08年夏のサブプライム問題以降、半年に渡り下がり続けた貴金属相場のせいで廃業に追い込まれる業者が後を絶ちません。
09年に入り急速に相場は戻しましたが閉店していくペースは変わりません。中には開店後3か月の閉める店もあるような状況です。
売った貴金属の本来の価値を知ってますか?
市中の貴金属買取店に持ち込まれた貴金属の本来の価値からお客さんに支払われるのは、通常50%から90%です(超悪質業者を除く)。 店によっては50万円がお客さんに支払われた場合、その商品は本来100万円の価値があった可能性があります。 驚くような暴利ですが、このようなことが町の至る所で平然と行われています。
ちなみに100年以上の歴史があり、信用のある田中貴金属株式会社の買取では鑑定手数料その他を引くと平均90%の支払い率です。
※平成21年6月23日 田中貴金属株式会社が「RE:TANAKA(リ・タナカ)」の名称で貴金属ジュエリーリサイクル事業に本格参入しました。http://gold.tanaka.co.jp/retanaka/
貴金属買取業者にそこまで高い利益は必要なのでしょうか?
新製品の開発や設備投資をする製造業、処分セールのある衣類の販売会社、廃棄するものが出る飲食業など、他の業種と同じような粗利率でよいのか?という疑問があります。
そこで比較するのに近い存在が昔からある金券ショップです。貴金属買取店と同じように換金性の高い商品を扱い、小さな店舗で営業が可能、歴史が長く、都会ではそれなりの相場が形成されているという点で比較には最適です。違いは貴金属の場合相場が毎日変わるので価格リスクが多少あるところ。
逆に金券は額面が保障されますが買い取った物を店頭で小売する手間があり、経費が少々かかります。比較すると非常に似た経営形態だということがわかります。この金券ショップの粗利が2%〜6%といわれていますから、上記の貴金属買取店の10%〜50%の粗利は商売として異常な粗利だといえます。
では貴金属買取店の適正な粗利はどれくらいでしょう?
参考になるのが金券ショップの通常の粗利3%と上記の業界最大手・田中貴金属の粗利10%です。
本来は貴金属買取店も金券ショップ同様3%の粗利で経営できるはずですし、経費のかかる同業大手でも10%の粗利です。小さな店舗ならもっと経費は詰められるはずですので上限として10%未満が適正な粗利といえます。
「買取手数料」と「目減り」
関西の貴金属買取店は買取相場を表示していない店や相場を表示していてもその金額から手数料(20%〜40%)や目減り(10%)を差し引く業者がほとんどです。粗利を増やすために安く買い叩きたいのであれば最初から安い値段設定にしておけばよいのですが、なぜ関西では「手数料」「目減り」等を口実に不当な値切りが行われるのでしょうか?これは買取をしている業者の後ろめたさから来ています。
最初から本来の相場の半分の金額ではお客様から「なんで、あんたのところは安いの!?」と突っ込まれるので、いかにも公の決まりごとであるかのように、いかにも業界の常識であるかのように振る舞う訳です。業者同士の取引にも「手数料」「目減り」の言葉は存在しません。
「手数料」「目減り」を口にする業者は悪いことをしている自覚があるということです。
貴金属買取業者は粗利が大きいのになぜ廃業していくのか?
理由は短期に急増した店舗数と、お客さんが簡単に騙されなくなったことの二つです。3年間で5,000店出店され、各都道府県に平均で110店舗。実際は大都市に偏っていますので主要な駅前には2店舗、3店舗ある状態です。これではお客さんの取り合いどころか需給のバランスが完全に崩れています。
貴金属の回収は元々、パイの小さな業界です。たまたま08年前半の相場高騰で一軒目が成功した業者さんが調子に乗って2軒目、3軒目と出店をしたとたん08 年7月以降の暴落です。多店舗展開してすぐに閉店・・・と急激に膨らみ、それ以上のペースで閉店が続いているのですから興味のない一般の方でも「あら、もうここの店、閉めちゃったわね」となる訳です。 そして今まで騙されてきたお客さんも3割〜5割も搾取されていたことに気付き始めました。ライバルが増え、悪評が広まったことでお客さんが騙されなくなりました。悪質な貴金属買取業は今、岐路に立たされています。
利益を圧迫する固定費と広告費用
潰れていく貴金属買取業者は賃料の高い好立地の物件に入っていることが多く、従業員の給料も馬鹿になりません。しかし内容のない仕事をしているため、見た目は重要です。
もう一つ、広告費も通常の商売よりも費用がかかります。
お客様に自分たちの悪質なところを気付かせないために内容のない、イメージ戦略的な広告となるので広告費が嵩みます。小さな店でも固定費に100万円、折り込み広告でも100万円の出費が毎月あります。昔はこの業界の広告といえば電話帳に載せるくらいでしたので費用に雲泥の差があります。これでは状況が悪くなったときに店を維持できる訳がないのです。
テレビコマーシャル
今では見なくなりましたが貴金属買取やブランド買取でTVCMを流れている時期がありました。ローカルで流しても1億円単位の広告費用です。薄利の世界に一番似合わない宣伝方法でした。本来、お客様に支払われるお金も広告代に消えていきました。
広告費用をかけている会社に高価買取を期待しても無理な話なのです。
折込広告
一番、目にされるのが新聞に入る貴金属買取の折り込みチラシではないでしょうか?
しかし折り込みも一店舗が出すには負担の大きい宣伝方法です。しかも「高価買取」「高額査定」などの抽象的な表現のイメージ広告は通常より多く撒く必要があり、リターンも期待できません。 内容のない広告に集客効果はないのです。今時、折り込み広告を打っている業者に高価買取を期待しても無理な話なのです。
フリーペーパー
ポストに投函されたりコンビニに無料で置いてある冊子。このフリーペーパーは利用する層が限られます。 広告を打つ側から見ればフリーペーパーに広告を打って成り立つのは美容院と美容エステだけといわれています。つまり材料代が掛からず技術料で成り立っている商売です。
ちなみにほとんどの飲食店もペイしないそうです。ましてや薄利の貴金属買取業なら成り立つ訳がありません。折り込みチラシに比べれば少ない費用で済みますが来客もそれ以上に少ないのです。まともな価格で買取をしていると広告代がボディブローのように効いてきます。そしていつかは店が傾きます。フリーペーパーの広告で店が成り立っているということは暴利を貪っているということです。フリーペーパーに広告を出し続けている業者に高価買取を期待しても無理な話なのです。
ポスティング広告
一般の方にとってポスティングチラシは低コストの宣伝のように思われるかも知れませんが、実は新聞折り込みよりコストがかかります。折り込み広告ですと1.4円程度で済みますがポスティングは3円〜8円のコストが掛かります。これは業者に依頼しても自前の店員さんが撒いても同じです。
効率の良い集合住宅でも折り込みより高く、ポストとポストの離れている高級住宅地となると計算できないほどのコストがかかります。つまりハイリターンでないと成り立たない宣伝方法という訳です。その上、素性のわからない業者も多くなる傾向があり不安も比べ物になりません。
ポスティングしている業者に高価買取を期待しても無理な話なのです。
出張買取
出張買取。一見便利そうです。しかし、我々業者の目から見ればわざわざ出張して見合う買取量ってどれくらいなのだろうと考えます。まともな営業をしているなら一時間で済む出張買取でも300万円の買取量は必要です。それくらいないと成り立ちません。
5万や10万の金額で出張買取してくれる業者に高価買取を期待しても無理な話なのです。
フランチャイズ加盟店募集
良い話のない貴金属買取業界ですが悪徳業者でも儲からなくなってきています。そんな悪徳業者の次の一手が“貴金属買取店FC加盟店募集”です。世の中、楽で儲かる仕事なんて存在しません。儲かるなら自らの資本で直営にします。
貴金属買取フランチャイズに加盟するということはリスクを負わされ、初期費用を巻き上げられ、その後も永遠に搾取されることを意味します。本部が火の車なのにフランチャイジーが儲かる訳がありません。FC加盟店募集は本部が将来を悲観的に考えている証拠です。
買取専門店より質屋さん
よくお客様に「どうしてブランドや貴金属の買取店の店員さんってホスト風なの?あんな人でダイヤのこと分かるのかしら?」と聞かれます。他社のことはよくわかりませんが同じ品物を「買取専門店○○で・・・円と言われた」と他社の見積もりを聞くと、ダイヤモンドを見ることのできる人が付けた値段でないことは分かります。
お客さんが持ち込んだ鑑定書を見て相場の半額あたりの値段が付いていることがお決まりのパターンです。そのレベルの店員さんなら鑑定書が無いとダイヤかダイヤでないか判別すらできません。実際に市中の買取専門店というのはそんなレベルです。近くにまともな買取店が無いのであれば質屋さんに持っていけばよいのです。値付けに差はあってもダイヤの判別ができないなんてことはありません。質屋さんにとってダイヤを鑑定できるのは当たり前のことです。見積もりも当然、質屋さんのほうが上です。
リサイクルショップ・買取専門店には行かないことが損をしない秘訣です。







